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古代ギリシャ Ancient Greek マケドニア王国 Kingdom of Macedon アレクサンドロス3世 Alexsander III(アレキサンダー大王・336-323BC) デカドラクマ銀貨(10ドラクマ) AR Dekadrachm c.325-324BC 鋳地:バビロン Babylon 軸:Axis ↑→ 42.18gm 33.4mm×35.1mm 表面:ヘラクレス頭像 Head of Herakles 裏面:ゼウス座像 Zeus Enthroned Sear-6712 Price-3598 表面4時の縁の部分に黒錆あり Obv:Corrosion at 4 O'clock 裏面に試金の鋏痕あり Rev:Test cut at top 大珍品 Extremely Rare アレクサンドロス3世ともアレキサンダー大王とも呼ばれる英雄は古代ギリシャ時代に於いて東西の世界征服を成遂げた唯一の英雄です。 今日まで歴史上英雄と呼ばれた人物は多数いますが、叙事詩ギルガメッシュ、イリアス、オデュッセイア、ラーマヤーナなどに登場する人物は神話、伝説的であり実在が確定しているアレキサンダー大王の叙事詩には及びません。 若干20歳にしてマケドニア王国の王となり、紀元前334年には東方遠征に出陣、フェニキア、エジプトを経てアケメネス朝ペルシャ帝国の皇帝ダレイオス3世を破りペルシャ帝国全土を征服、続いて紀元前326年インドに進軍しました。 その進軍途中で占領した地域にてドラクマ銀貨、テトラドラクマ銀貨などを発行し貨幣経済を浸透させて行きます。 インドのタクシラ王国を陥し、有名なパウラヴィ王国ポーロス王の戦象部隊との戦いを征し、紀元前325年にペルシャに帰還した後、スーサでの集団結婚式を執り行いアジア人、ペルシャ人と結婚した兵士1万人に祝いの下賜金を贈っています。 この下賜金はペルシャ各都市のサラディス、スーサ、ペルセポリス、バビロンの歴代王が100年以上秘匿していた数万トンに及ぶ金、銀から製造され、莫大な量の金貨、銀貨が兵士達の手に渡りました。 今回出品されたデカドラクマ(10ドラクマ)銀貨は現存数20枚程が知られており、アレキサンダー大王配下のプトレマイオス、アンティゴノス、リュシマコス、カッサンドロス、ヘファイスティオン、ペルディッカスなどの戦功豊かな将軍達に贈られました。 この歴史的に重要であり極めて希少なデカドラクマ銀貨を手中に収める事を達成されたならばスーサでの勝利を記念した特別なセレモニーにてアレキサンダー大王自らの手で下賜贈呈したと思われるコインを掌中に収めつつ2300年の悠久の歴史を想い辿れます。 ●VF