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フランス FRANCE ナポレオン1世 Napoleon I(1804-1814.1815) 5フラン銀貨 5Francs 1815(A) パリ鋳 月桂冠像 Laureate Head 100日天下 The Hundred Day Gad-595 Dav-85 KM-704.1 PCGS MS61(37132957) 1815年2月26日に流刑地であったエルバ島を脱出したナポレオン1世はその後1ヵ月に満たない3月20日に首都パリに入城、皇帝復位を宣言しました。 このナポレオン1世のエルバ島脱出、皇帝復位の報はウィーン会議中のヨーロッパ主要国に大きな衝撃を与え、全会一致で打倒ナポレオンが宣言される事となりました。 特にイギリスとプロイセンは直ちにナポレオン討伐軍を編成し、1815年6月18日にイギリス・プロイセン連合軍対フランス軍による運命のワーテルローの会戦に及びます。 この会戦で敗北を喫したナポレオン1世は6月22日に退位、脱出不可能な孤島セントヘレナに流刑となり1821年5月5日にその波乱の生涯を閉じました。 この1815年銘の5フラン銀貨はエルバ島脱出、パリ入城、皇帝復位、そして退位までの約100日の間に発行されたため「100日天下」と呼ばれています。 発行枚数は短期製造の割には際立って少なくはありませんが、退位後の回収・溶解、長年の流通による損耗により現存数は非常に少なくなっています。 1815年のエルバ島脱出から皇帝復位までのエピソードは「一個人による一国の征服」と比喩されるほど興味深く、ワーテルローの会戦も著名であり、この1815年銘「100日天下」5フラン銀貨はその高い歴史性から世界的な人気品となり希少化に拍車をかけています。 ●Toned EF+